1本の想い

KOSHIKI ART PROJECT

2011年02月20日 16:17


事務局ヤマシタです。もともと手元に1本しかなかった箱三味線(ゴッタン)が、復活プロジェクトを初めてから気がつけば、8本となりました。そのどれもが色やカタチ、素材、音など、一つとして同じものはなく、それぞれに良さがあります。ゴッタンを眺めていると、なんだか私たちの人生と重なっていくのをひしひしと感じることができました。

甑島の地に生きる島民一人ひとりが、それぞれの生き方で、それぞれの音を奏でる。
美しい音楽になりたいという希望が、人々の心を動かしていく。

ひとりの想いが、ふたりの想いになり、いつしか甑島の想いになるとき、そのひとつにすぎない音は

やがて、音楽になっているかもしれません。

こうして、地域や世代を超えて集まってきたゴッタンたち。それは、僕らの想いや頑張りというよりも、島の人たちのゴッタンへの希望や関心、そして協力があったからなんだと思います。うれしいことに、ゴッタンだけでなく練習メンバーも2人ほど増えました。

時間はかかりますが、こうして無理せずにこつこつと続けることなんだと思います。僕の目には、次の世代を担うこどもたちが大きくなり、ゴッタンを弾いている姿が目に浮かんでいます。でも、その時に僕らが生きているのか、死んでいるのか分かりません。でも、きっと彼らがなにかの機会でこのブログを読んだ時、「何年もまえに私たちの日常を考えた人たちがいた」そう思ってもらえる日がくると思います。

僕らが生きてる今が、そうであるように。

今日も僕らはゴッタンを弾く(笑)目指せこしきのゴッタニスト!!

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